「海上牧雲記」登場人物別 あらすじ 1〜2話と解説

海上牧雲記〜3つの予言と王朝の謎」登場人物別あらすじ:1〜2話と解説

f:id:karen88a:20200514163007j:plain

 

こんにちは! 華蓮です。

海上牧雲記〜3つの予言と王朝の謎」見てましたか〜?

 

物語が壮大すぎ、登場人物多すぎ、最後は「えっ!?」っていう終わり方で、私は最初、納得できなかったのですが、時間がたつにつれ、「それもありかな〜」と思うようになりました。映画のような壮大な景色が大変印象に残るドラマです。

 

そこで、主人公三人他、登場人物を軸にしたあらすじを書いてみようと思いました。解説では物語を整理していきます。

 

それにしても75話もありますし、もう一度見たいシーンもあるかと思うので、各話ごとに話をおっていきますね。(以下、ネタバレ注意です〜)

1−2話は、瀚洲(ハンジョウ)と硕風和葉(シュオフォン フーイエ)について集中的に語られます。

 

<硕風和葉(シュオフォン フーイエ)>

端朝 永寧15年6月 瀚洲北部 硕風部族領

13歳の硕風和葉は、部族長の息子だった。ある日、彼は倒れている一人の男を草原で拾い、自分の奴隷として使用しようと部族の村落に連れてくる。やがて、父親の部族長 硕風達(シュオフォン ダー)が帰ってくるが、彼は狩猟のため、「黒い森」に近づいたことを妻に漏らしてしまう。それは獣さえも恐れて近寄らない森だった。

 

拾った男は朱阿七(ジュアーチー)と名乗り「黒い森」を目指していた。彼は「九州は残らず滅ぶ、人間も皆死ぬ」「黒い森に行きあの人を見つけるしか道はないんだ!」と訳のわからないことを言った。

 

硕風和葉は、この男を父 硕風達の元へ連れて行き話を聞かせる。「災役は永寧2年の6月19日の夜に始まった。天啓の都で、端国皇帝に第六皇子 牧雲笙(ムーユン ション)が生まれた。皇帝は息子の出生の秘密を隠そうとしたが、以来、瀚洲草原では冬の訪れが年々早くなり、南の越州(ユエジョウ)は豪雨に襲われ、地震で海に島が生まれ、津波が沿岸の町をのみ込んだ。東2つの郡では、千里にわたって漁村が荒れ、流民があふれだした。飢饉が天下を覆い尽くした。」

牧雲笙の母は、“魅”(メイ)であるばかりか…」と朱阿七が言ったところで、硕風達が怒り出し、彼を殺そうとする。

朱阿七は続けて、「穆如(ムールー)家が300年前に失ったものを、今日お生まれの若様が取り戻すでしょう」と預言者が言ったとたん、穆如将軍が彼を斬殺してしまったことも話す。

硕風達は、一族が皆殺しにされることを恐れて朱阿七を殺そうとするが、すぐに穆如鉄騎(ムールーティエチー)がやってくる。それは、穆如が率いる精鋭部隊だった。穆如鉄騎はすぐに朱阿七を火あぶりの刑に処す。そして、お尋ね者を匿った罪で、部族の財産(家畜)を没収する。

和葉は羊を取り戻そうと穆如鉄騎のところへ行こうとするが、父に止められ、300年前の話を聞かされる。

 

氷雪の殇洲(シャンジョウ)に住んでいた巨人族は、移り住む沃野を求めていた。300年前巨人族の最強部隊が瀚洲に祭壇を築き、人族の住む場所を侵そうとした。硕風部族の祖先は命がけで辺境を守り、馬の背を超えた男は皆出陣した。硕風部族の先祖は巨人族を倒して瀚洲を取り戻し、北大陸の栄光を天下の九州に知らしめた。だが精鋭のほとんどが戦いで死んだ。

その直後、先祖は牧雲と穆如の連合軍に攻め込まれ、8つに離散した。それが八大部族だ。

八大部族は、姓氏が違うだけではなく、軍隊での役割が違っていた。八大部族は当時、共に戦っていた。龍格(ロングー)部族は弓兵、硕風(シュオフォン)と赫兰(フーラン)は騎兵、苦速(クース)は歩兵、速沁(スーチン)は工兵、丹尧(ダンヤオ)は秘術師、和術(フーシュー)は馬の言葉を知る調教師、索達(スオダ)は交易担当で補給を担った。

だがいつのころからか、部族の外で部外者に会うと殺し合うようになった。部族間で恨みがつのり、交流がなくなってしまった。硕風の祖先は八大部族の結束を目指したが、他の部族によって不毛の地である瀚洲北部へ追いやられてしまった。 硕風達は、部族の将来の希望を託す、と息子に伝える。

 

3日後に年貢の取り立てがくるという夜、部族長はみんなで食糧をすべて食べ尽くし、瀚洲中部へ移動するという計画を話す。そこは、速沁部族の領土だった。速沁部族は、今では東大陸と取引する鍛冶職人の一族だった。硕風達は、戦うか奴隷になるかの選択を部族民に問うのであった。移動が不可能な年配者を残して村を焼き、ほとんど全員が移動を開始した。

 

ある日、硕風達は赫兰部族の家族が襲われているところに出くわす。最初は見ているだけだったが、途中で手助けに入り、家族を助ける。赫兰は兄弟だという誓いを立て、共に旅をすることになる。和葉が赫兰の子供、赫兰铁辕(フーラン ティエユァン)と赫兰铁朵(フーラン ティエドゥオ)と遊んでいるときに、ある部落を見つける。

翌日、部族長は和葉に巨人の骨で作った斧を渡し、かつて硕風部族が巨人と戦ったころの生活を取り戻すよう希望を託す。

夜明けに、瀚洲南部 速沁部族領を硕風族が襲う。(1話)

 

硕風部族は速沁部族領を攻撃し、村を自分たちのものとした。

硕風和葉は、逃げた速沁部族の者を追いかけるよういわれ、部落の外部へいくと、兄を殺された速沁紫炎(スーチン ズーイェン)が逃げていくのをみかけた。しかし、和葉は紫炎を見逃してしまった。速沁部族の他の女性たちは皆捕らえられていた。和葉は後を追い続けたが、何者かに連れ去られてしまう。男は速沁紫炎と共に穆如鉄騎に会い、速沁部族が襲撃されたことを訴える。

 

硕風和葉は、紫炎を見逃した罰を受け、貼り付けにされ、鞭打ちにされていた。そこへ穆如鉄騎がやってくる。掟に背き、硕風部族領を離れ速沁部族領を攻撃した罰で、女性と馬の背の高さに満たない子供以外は殺すと告げられる。硕風達は掟に従わずに反旗を翻し、闘う決意を固める。硕風和葉は自分の過ちで部族の者を死に追いやることになり涙を流すが、母親の面倒を見るようにと父に言われる。

翌日、女性たちも一緒に闘う決意を固める。硕風和葉は父から授かった斧を木の下に埋めて逃げる準備をする。硕風部族は勇敢に闘うが、穆如鉄騎に皆殺しにされてしまうのであった。

残された子供たちが、惨殺された親に涙で呼びかけているとき、人攫いがやってきて、それぞれに捕獲されてしまう。子供たちはここで離れ離れになってしまった。

 

索達(スオダ)部族の豊かな村に、阿格布(アガプ)がやってきた。索達猛(スオダモン)はいいものが入ったと、硕風和葉を阿格布に見せる。索達猛は、「彼は“鉄沁”(ティエチン)だ」と告げる。鉄沁とは、大海と大地の王で戦乱をもたらす者だと言われている。火山から鉄王剣を抜き、北大陸の人間を率いて、九州を統一すると。「将来の戦乱を防ぐため、彼を草原から連れ出してほしい」と索達猛は阿格布に持ち出す。

 

硕風和葉は船にのせられ、東大陸にある最大の都市で端朝の首都、天啓(ティエンチー)に連れてこられる。道中、ある男が硕風和葉に天啓について語る。

 

天啓は高い壁に守られ12箇所の門がある。正面は太陽門といい、位置は龍のお告げで決まった。羽族の天文学に基づき、人族が築いた初めての都市だと言われている。天啓には奇妙な噂があり、たとえば、第六皇子は母親が人間ではないと伝えられている。硕風和葉はそこで、朱阿七の話を思い出す。(2話)

 

<解説>

九州(ジョウジョウ)とよばれる大陸で、牧雲(ムーユン)家が端朝(ドワンチャオ)を建国し、軍事支配していました。

辺鄙な場所にある瀚洲(ハンジョウ)も端朝が支配していた土地で、そこには8部族がバラバラに住んでいました。

どうしてそのような状況になったのか、300年前の話を硕風和葉が父から聞かされます。ストーリーが進行していくにつれて、300年前の出来事が次第に明らかになっていきます。

そして、300年後のこの世界で、現状の体制が崩壊する予言が牧雲家、軍事を担当する穆如(ムールー)家にもたらされます。同時に、瀚洲8部族をまとめる「鉄沁(ティエチン)」が出現する、という予言も語られます。この3つの予言に関わる三人が予言に翻弄されながら、人々の野心に翻弄されていきます。

予言を信じ、動揺する人々。予言を利用し、己の野心を燃やす人々。果たして、予言は本当なのか? 視聴者は予言を念頭におきながらストーリーを見ていくことになります。

また、瀚洲の8大部族の生き残りとして、赫兰铁辕、赫兰铁朵、速沁紫炎が登場します。彼らはのちに大人になって、物語を語る重要な人物となっていくので、ぜひ覚えておいてください。

では、次回をお楽しみに!

 

ドラマの紹介記事はこちら↓

hualiu.hateblo.jp