「海上牧雲記」登場人物別 あらすじ3〜4話と解説

海上牧雲記」登場人物別 あらすじ3〜4話と解説

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こんにちは! 華蓮です。

海上牧雲記〜3つの予言と王朝の謎」見てましたか〜?

 

このあらすじ記事の趣旨は、「あらすじ1〜2話」の記事の最初の部分を参照してくださいね。

以下、前回の続きです。ネタバレ注意ですよ〜(苦笑)

 

<硕風和葉(シュオフォン フーイエ)>

硕風和葉は囚われの身である。秦(チン)胴元は、靖(ジン)公主と呼ばれる若い女性を牢に連れていき、新しく入った闘奴として硕風和葉を見せる。靖公主は彼を気に入り、自分の闘奴として買う。後日、隣の牢屋へ寒江(ハンジャン)が入ってきて、二人は兄弟分になる。(3話)

 

硕風和葉は靖公主の闘奴として大男と対戦する。劣勢になったところで、寒江が加勢し二人で大男を倒す。そして、和葉は寒江を倒して勝利する。直後、穆如(ムールー)鉄騎がやってきて、寒江を連れ去る。(4話)

 

 

<皇宮の動き>

天啓 皇宮内 蔵剣閣:

皇帝と大将軍の穆如槊(ムールーシュオ)が剣術の練習をしている。皇帝は、「信用できるのは穆如大将軍だけだ」と伝える。

両者は着替え、穆如槊が参内したとき、皇帝から「息子は三人いたのではないか」と尋ねられる。返答に窮した穆如槊に対し、皇帝は「勘違いだった」と伝え下がらす。皇帝は次に南枯徳(ナングーダー)を呼び、「なぜ穆如槊は皇帝を欺くのか」と聞くが、返答できない。

穆如槊は長男の穆如寒山(ムールーハンシャン)に、「弟を探し出して殺せ」と命じる。(3話)

 

<穆如寒江(ムールー ハンジャン)と穆如家>

寒江は、ごろつきと戦ったことを師匠に怒られ、「一人の言葉は万民を動かす。万民のこころを奮い立たせ、力を一つにできる。それが天下の民を守るのだ。それがお前の道だ。」と諭される。

翌日の夜、寒江が師匠に会いに森に入ると、師匠が舌を斬られて瀕死の状態になっている姿に出くわす。刺客が現れ、「寒徹剣だな、穆如元(ムールーユァン)が与えたのか?」と聞くが、寒江は師匠の名前を知らない。寒江が刺客を倒したところに、突然、蘇語凝(スーユーニン)が現れるが、すぐに倒れてしまう。

 

翌朝、寒江は蘇語凝を九州客栈に連れていく。秀女のひとりである王迎蕾(ワンインレイ)の侍女が騒ぎ立て、泥棒に入ったことになる。寒江は九州客栈の主人と取引して牢屋へ連れて行かれ、硕風和葉の隣の牢屋へ入り、二人は兄弟分になる。(3話)

 

硕風和葉が大男と対戦して劣勢になったところで寒江が加勢し、大男を倒す。次に硕風和葉と対戦して殴り倒される。直後、穆如鉄騎がやってきて、寒江を連れ去る。

 

靖公主と共に闘奴の戦いを見にきていた穆如寒山(ムールー ハンシャン)は、戦っている少年が弟だと知る。(4話)

 

寒江は穆如家に連れてこられていた。穆如槊が入室すると、寒江は尊敬する人物の一人だとして、父とは知らず礼をする。穆如槊は、寒江の苗字が穆如であること、そして自分が父だと告げる。自分の父が英雄だったことに寒江は喜ぶが、父はすぐに自殺を命じる。寒江が生まれた日、穆如家の星読みが、「寒江は次の端朝の帝王になる」「穆如家が300年前に失ったものを、この若様が取り戻すでしょう。」と予言したからである。端朝の政権は牧雲家が持っているが、兵権は穆如家だけが持つ。300年前、両家は血盟でそう決定したことを告げる。穆如家は帝王の目付役となり歴代の帝王に警戒され続けてきた。寒江の帝王簒奪の星回りは、微妙な両家の関係を壊し、戦乱を招く。戦乱で苦しむ民を守るため、寒江を捨てることを決断したのだと父は語った。自分が生まれたことが間違いなのだと言われた寒江は、自分の胸を突き刺して倒れる。そこへ「寒殿下がきた」との知らせが入る。(4話)

 

<天啓 皇宮>

穆如槊が死装束で一族と共に入場する。昏睡状態の寒江も担架に担がれて入場する。朝廷で穆如槊が皇帝に対し、申し開きをする。寒江が戦乱の世をもたらすと星読みが言ったので、皇帝には告げず、郊外に捨てた。皇帝が知ってしまったので、正直に話にきたと伝える。皇帝は寒江を助け、宮中に止めるよう命令を下す。

寒江は治療を受け、初めて兄の寒山と言葉を交わす。皇帝は寒江に、第六皇子の牧雲笙(ムーユン ション)の学友になるよう命令したとのことだった。寒山は寒江に、牧雲笙に気をつけるよう注意を促す、なぜなら、彼の母親は“”だということを告げる。「魅族」(メイズ)とは姿なき精霊、力のあるものだけが人の姿になる。時に神秘の力を発揮し荒れ狂うがその時がいつなのか、本人にもわからない。武力では太刀打ちできない。想像を超えた秘術を使う。牧雲笙は半分“魅”なので、誰も恐れて近づこうとしない、と伝える。宮中にとどまるなら、穆如家の人とは頻繁にあえないだろうと言って退出する。母親が入ってきて、香り袋を渡し謝罪する。(4話)

 

 

<蘇語凝(スーユーニン)>

天啓 九州客栈に到着したのは、越州からきた蘇語凝。王迎蕾(ワンインレイ)の侍女にいきなり殴られる。彼女たちは、秀女と呼ばれるお妃候補に選ばれるためにやってきた。蘇語凝の侍女は、彼女の教育係でもある。

蘇語凝は夜、酒を飲んで雨の降る林に散歩へ行く。寒江が刺客と対戦しているところに出会すが、すぐに倒れてしまう。

翌朝、寒江は蘇語凝を九州客栈に連れていくが、夢だったことになった。

 

秀女選びの日。南枯皇后の姪、南枯月漓(ナングー ユエリ)が登場する。王迎蕾にはめられた蘇語凝は、最後尾に並ぶ。部屋に入り、南枯皇后と国師 苓鹤清(リンフーチン)が登場する。星読みの国師によって秀女が決められ、蘇語凝が将来の新帝の皇后に選ばれる。(3話)

 

蘇語凝は同部屋の女性に部屋を追い出される。そこへ南枯月漓が通りかかり、自分の部屋にくるように誘う。それは、蘇語凝を南枯月漓の部屋へ向かわせる罠だった。(4話)

 

 

<天啓 皇宮と穆如家>

皇后寝宮:

南枯月漓が皇后を尋ねてやってくる。

「天下は星読みの予言を信じており、皇極経天派は1270年のあいだ、力を持ち続けている。皇帝は、聖師 苓鹤清を信頼している。苓鹤清の天意に誰も反論できない。」と皇后は語り、将来の皇后の座は変更できないと伝える。皇后は銀容妃(インロンフェイ)の絵を描き続けている。「結局、銀容妃に負けたのだ」と語るが、月漓には理解できない。(4話)

 

皇帝の部屋:

皇后が訪ねてくる。皇后は銀容が好きだった食べ物を持参するが、皇帝に断られる。皇后は銀容の真似をしているが、皇帝は「お前は銀容にはなれない」と言い放つ。皇后は「皇帝の心には銀容しかいない」と悲しむが、皇帝は「お前は愚かだ」と答える。皇后は「私は愛されず老いていくだけ、一眼 目をとめてもらえればそれでいい」と訴えるが、皇帝は「心は替えがきかない」と伝え、去っていく。(4話)

 

<牧雲笙(ムーユン ション)>

牧雲家の第六皇子 寧瑞王子 牧雲笙に詔が発せられ、穆如家の子弟とともに勉学に励むよう告げられるが、断る。(4話)

 

 

<解説>

硕風和葉は靖公主と出逢いますね!彼女の思わぬ行動が、後半の全体の動きに影響を及ぼしていきますが、ここが開始点です。

 

そして2番目の主人公 穆如寒江の生い立ちについて語られます。予言を受けて捨てられたこと、密かに武人に育てあげられていたこと、皇帝と父の穆如槊の関係。穆如家は常に最新の注意を払って行動していますが、この兵権を狙っているのが南枯家。次第に野心をあらわにしていきます。

 

三人目の主人公 牧雲笙も登場します。彼の出生の秘密、皇帝と皇后の関係、笙の母の秘密。笙の母はいなくなっても皇帝の心をつかみ、皇后を苦しめています。

 

そして、未来の皇后であると決められた蘇語凝も登場します。その皇后の座を目指す皇后の姪、南枯月漓が早くも蘇語凝を陥れようとしていますね(恐)

蘇語凝の侍女も要チェック! 後半で再登場します。

 

主人公三人のうち、硕風和葉と穆如寒江が出会います。和葉は、寒江が仇の家の息子であることはまだ知らないため、兄弟分となります。

穆如寒江と牧雲笙は、次回に出会いますよ〜。

 

ではまた〜!