毎日が怒涛の展開！ 「白華の姫〜失われた記憶と３つの愛〜」
「白華の姫〜失われた記憶と３つの愛〜」
（原題：白发 2019年 全58話）
＜ぽいんと＞
＃中国大陸の架空の時代のお話
＃ラブロマンス
＃出生の秘密
＃謎がナゾを呼ぶ
＃権力争い
＃オススメ度：☆☆☆☆
＜あらすじ＞
莫言殇の小説『白发皇妃』が原作。
中国大陸において、とある時代、西启（シーチー）という国に容乐（ロンラー）という王女がいた。彼女は敵に襲われて倒れ、目覚めてみると記憶がすべてなくなっていた。西启の皇帝 容齐（ロンチー）から幼い時の記憶を語られ、容乐はそれを素直に受け入れる。まもなく、隣国の北临（ベンリン）の王子との縁談話が持ち上がり、容乐は「国のために」自分の使命を果たすべく、北临に向かう。だが、婚姻相手の无忧（ウーヨウ）は変わり者で、国同士の同盟を結ぶための婚姻を拒んだ。容乐は仕方なく、密かに北临の町に開いていた茶店の店主となるが、はからずも无忧と出会い、二人は恋に落ちる。しかし、互いの身分を知ることになり、二人は・・・。
＜みどころ＞
登場人物がすべて裏の顔を持っていて、毎回 怒涛の展開をみせます。主人公の容乐（ロンラー）をめぐる三人のイケメン、西启（シーチー）の皇帝 容齐（ロンチー）、北临（ベイリン）の王子 无忧（ウーヨウ）、そして婚姻がこじれたのでそれを引き取ることになった北临の将軍 傅筹（フーチョウ）との恋の鞘当と、国同士の権力争い、それぞれの出生の謎がストーリーを引っ張っていきます。
鍵となるのは、かつて西启で殺害された宰相 秦永（チンロン）と无忧の母 云贵妃（ユングイフェイ）が押し進めた政策とそれを記した書物「山河志」（シャンフージ）の存在です。そして、後半には、皇帝の策略で犠牲となった皇后 苻鸢（フーユァン）の謎が解明されていくにつれ、登場人物の出生の秘密が明らかになっていきます。
演出や展開がなんとなく、「王女未央 – BIOU -」と似ているな〜と思っていたら、監督が同じでした！ 監督は、香港人の李慧珠（リーフイジュ）、「女性アイドル時代劇の旗手」と呼ばれており、これまでも多くの作品を手掛けています。
主人公の容乐を演じるのは、张雪迎（ジャンシュエイン） 1997年生まれ浙江省出身です。2021年の「新世代４大女優」の一人に選ばれています。ちょっと能面っぽいお顔ですが、端正な美人ですね。
相手役の北临の王子 无忧を演じるのは、李治廷（リージーティン/アーリフ・リー）です。「武則天 – The Empress - 」では、范冰冰（ファン ビンビン）の相手役の高宗 李治（ガオゾン リージー）を演じていました。その時には演技がちょっと…と思っていたんですが、今回は抑えめの演技がハマってますね。
そして、密かに容乐を思っている兄の西启の皇帝 容齐を演じるのは、罗云熙（ルオユンシー/レオ・ロー）。私の一押し俳優さんです！ 「霜花の姫〜香蜜が咲かせし愛〜」でも演技が大変印象的でした。めちゃくちゃカッコいいです（笑）。
最後に、どんなに求愛しても報われない悲しい将軍役には、「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜」で日陰の侍衛役をしていた经超（ジンチャオ）です。軍人っぽい役がはまってますね。1986年生まれの上海出身です。
そして声は、罗云熙以外は全員アテレコです（汗） 罗云熙は歌手でもあるので、声を変えると違和感が半端ないからでしょうか…。
このドラマは、中国大陸での架空の時代のお話なので、歴史に引っ張られずに様々な時代の風物や建物が入り混じっています。映像は綺麗なので、これはこれで、伝統的な「中国的」なものが表現されています。例えば、日本でいう「チャイナドレス」は、実は清朝の衣装で、漢族が支配していた時代は、このドラマで着ている衣装のように日本の着物に似たかんじです。
時々話の突っ込みどころも出てきますが（汗）、それも吹き飛ばす怒涛の展開をみせ、毎日が飽きない趣向です。話の落とし所はハッピーエンドでしょうか？！ 原題の『白髪』というのも気になりますね！ 今後の展開に期待しましょう〜！
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