恋する華流

中国歴史ドラマのご紹介

汤唯(タンウェイ)の出世作 映画「ラストコーション」とその後の彼女

こんにちは! 華蓮です。

現在WOWOWで放送中の「大明皇后 – Empress of the Ming-」が盛り上がっていますが、見てますか?

このドラマの話題の一つが、12年ぶりにテレビドラマに出演している主役の一人、汤唯(タンウェイ)です。

そこで、今回は2007年 台湾のアン・リー監督の映画「ラストコーション」のレビューをお届けします。

 

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映像は大変美しく陰影シンボリックなカメラワーク、忠実に再現された香港や上海の風景、そして、主演女優のチャイナドレスがとっても素敵。

主演の汤唯(タンウェイ)は、最初はもっさりした女子学生として登場するが、マイ夫人に扮するとフルメイクで上等な衣装を着て、全く別人のように美しく、マイ夫人を完璧に演じる。

相手役のトニー・レオンは、今回老け役なのと気難しい役柄なのでとっても渋い。この二人の関係を軸に、話は進んでいく。

各エピソートはそれぞれ大変丁寧に撮影されており、2時間30分間、ずーっとひきつけられる。夫人たちが暇な時間をつぶすために麻雀をするシーンでは、私はとても緊張した。主人公のワン・チャチーの身元がばれたりはしないかとヒヤヒヤだったし、本人も緊張しているため、麻雀は負け続ける設定なのだ。

 

(ここから、ネタバレ注意!)

だが終盤に近づくにつれて、だんだんと物語の方向性が見えてくる。そして、あっという間の幕切れで、はっきりいって、「そんだけ〜?!」って結末であった。もうちょっと何かあってもいいんではないか、と思う一方、こうするしかしょうがないのかな〜と思ったり、納得感があまり得られない感じが残ってしまった。まあ、物語を平たくいえば、抗日運動を思いついた大学生たちが、その危険さもあまり認識しないまま、危険な橋を渡ってしまって、抗日グループに利用される形で命を落とす、というお間抜けなお話なのだ。

また、タイトルが英語のカタカナ表示になっているが、日本人には「?」ではないだろうか。中国語のタイトル『色、戒』のままの方が、感覚的にわかりやすいと思う。

セックス描写が話題の一つにもなっているが、この作品が中国本土で上映されたことのほうが画期的な出来事といえよう。中国も様々な市場開放を進めており、以前では本作品の上映などは考えられない。アン・リー監督は「主演女優はお嫁に行けないでしょう」と、コメントしたとか。

最後に、この話の原動力が抗日運動の一端である、ということは、日本人としては忘れてはならないと思う。日本人は、戦時中の一般日本国民の苦しさだけをともすれば強調しすぎだが、日本帝国軍が中国で行ってきた酷い統治政策は、正しく認識すべきだと思う。

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この記事は、2008年2月に書いたものです。

アン・リー監督が、お嫁にいけないかもと心配していた汤唯ですが、結婚どころか、直後の芸能活動では、当局から出演CMを差し止められる憂き目にあっています(涙)。理由は明らかにされていませんが、日本軍に加担した売国奴を愛したヒロイン役というのが当局の歴史観を歪曲し、また濃厚すぎるラブシーンが影響しているのでは、とのことで、しばらくは規制対象だったようです。

しかし、ご心配なく。2011年頃から映画界に復帰しており、結婚もしてますよ!2012年に出演した韓国映画「晩秋」で知り合った韓国人映画監督 キム・テヨンと、2014年7月にスウェーデン フォーレ島で結婚式を挙げ、女児を出産しています。

2015年には、ハリウッドにも進出、「ブラックハット 」に出演しています。その後も順調に映画出演していて、今回は本当に久しぶりのテレビ出演なのです。

 

では、映画の予告編を見つけましたので、当時28歳の汤唯をご覧ください。

実年齢よりも若く見えますね!

 

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  • メディア: DVD