長安を狙うテロリストを追え! スリルとサスペンスの歴史ドラマ「長安二十四時」
「長安二十四時」
(原題:长安十二时辰 2019年 全48話)
<ぽいんと>
#アクション
#クライム
#サスペンス
#唐朝の長安が舞台
#オススメ度:☆☆☆☆☆
<あらすじ>
马伯庸の小説『长安十二时辰』が原作。
時は唐朝の後期。時期は上元節(旧暦の1月15日)。人々で賑わっている唐朝の首都 長安(今の西安)で、一人の死刑囚が放たれた。張小敬は密命をおび、長安を襲撃しようと企んでいる一味を捕らえるべく、捜索を開始する。
<みどころ>
「海上牧雲記〜3つの予言と王朝の謎」を担当した、曹盾が監督をしています。映画的な映像、長安の華やかさの中にフィルム・ノワールの雰囲気を醸し出す独特のカメラワーク、すぐに1300年前にタイムスリップするように引き込まれていきます。
主人公の張小敬(ジャンシャオジン)はワイルドな追跡者、それを後援するのは、エリート官僚で若くてイケメンの李必(リービー)。長安で暮らす普通の人々と、陰謀渦巻く朝廷の両方の象徴的人物です。物語が進行していくにつれ、張小敬の過去に遡り、彼の人生が語られます。また、李必は自身の朝廷での立ち位置、皇太子との関係から、知らず知らずのうちに朝廷の権力争いに巻き込まれていることに気づいていくのです。だんだんと影が近づいていく感じがゾクゾクします!
テロリストが狙っているのは誰か、張小敬が報復したい相手は誰か、守りたいものは誰か、見るたびに謎が深まっていきます。
登場人物も魅力的ですが、長安の街自体もこのドラマの主人公です。当時の人々の生活や街の風景、そして、大詩人 李白の詩も台詞の随所に引用され、上元節の華やかさ、壁画に出てくるような唐美人など、見所満載です。
さらに、このドラマには日本人スタッフも参加しています。衣装デザインには、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』も手がける、黒澤和子氏(黒澤明監督の長女)、音楽は、数多くの日本映画やドラマを手がける、村松崇継氏が担当しています。また、『グラディエーター』『ブラッド・ダイアモンド』等に出演したアメリカ人俳優 ジャイモン・フンスーが登場し、当時の長安の国際的な雰囲気を醸し出しています。
中国や韓国では、すでに数々の賞を獲得し、大変話題性のある作品です。
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